東欧・中欧・北欧縦断の旅③【クロアチア・ザグレブ】
【クロアチアの基本情報】
首都:ザグレブ
通貨:クーナ(1クーナ=約16~17円)
言語:クロアチア語(英語も比較的通じる)
人口:約429万人(2011年)
クロアチアと言えば、FIFAワールドカップロシア大会で大きく知名度を上げた国。
今思えば、クロアチアに行こうと思った理由は特にない。輝くアドリア海、国旗がカッコイイ、ユーゴスラビア紛争などの民族問題・・・くらいのイメージしかなかった。
もともとハンガリーやチェコ、ポーランドに行こうと思っていたため、どうせならその周辺の国も行ってみるか!くらいの意気込みでスタート地点をザグレブにしたのだった。(失礼)
結論から言うと、クロアチアは想像以上に素晴らしい国だった。スペインの地方都市に近い雰囲気。穏やかな気候に加え、治安が良く、自然豊かでインフラ面も整っていた。人が多すぎないところも良い。でも美女は多い。
残念ながらザダル、スプリト、ドゥブロブニクは日程の都合で行くことができなかったため、もし次にヨーロッパに行くことがあるとしたら、クロアチア再訪を筆頭候補に入れたい。
お昼頃ザグレブの空港に着き、現地通貨を引き出した後、バスで市街地へ向かう。
一国の首都の空港とは思えないほどコンパクト。
30分ほどで市街地のバスターミナルに着き、宿を目指す。
初めての都市に着いて、大きなバックパックをもって宿に向かう瞬間が一番緊張する。
宿はバスターミナルから徒歩15分、中央駅まで徒歩5分とかなり好立地なところを選択した。ドミトリーで3泊27€と良心的な値段。
中央駅前もまた一国の首都とは思えないほどこじんまりとしている。
昼間はもちろんのこと、夜も治安の不安は全くなかった。ホームレスとか、物乞いやスリを生業としていると思われる移民をほとんど見かけなかった。
ザグレブでは主に以下の所を訪れた。
・聖マルコ教会
クロアチアのハイライトともいうべき場所。
・聖母被昇天大聖堂
右側の塔は今後永遠に工事中だそう。というのも、あの部分にはクロアチアでしか採れない特別な石を使っていて、それがもう枯渇してしまったのだとか・・・。
後日訪れた友達が言ってた。
・イェラチッチ総督広場
・石の門
・ザクレブ・アイ
入場料は1000円程と高いが、周囲に高い建造物がないので、ザグレブの街を一望できる。夕暮れの時間に行くのがオススメ。
・トミスラヴ王広場
・世界一短いケーブルカー
・失恋博物館
世界で唯一「別れ」を展示する博物館。思い出の品と共に、その品にまつわるエピソードが記載されている。受付で国籍を聞かれたので、「JAPAN!!」と言ったら、日本語訳の本を無料で貸してくれた。
例えばこんなのとか。
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一番気に入ったのはニューヨーカーのもの。
彼女はシンクタンク向けに広告を書いている「求む:考える人」。
僕は彼女が自分を呼んでいるような気がした。オープニングレクチャーでは、彼女だけが質問していた。僕は彼女を見た。彼女は振り返って、彼女のことを見つめている僕のことを見た。彼女の笑顔はキュートで、いたずらっ子のようで、歯がグレーだった。賢い僕らは、くだらない小話なんかで満足するはずがなかった。
(中略)
彼女はエネルギーに溢れ、ウィットに富んでいた。
町中の誰もが彼女のことを知っていたと思う。彼女はNGOを立ち上げたり、雑誌の編集をしたり、いろんな活動をしていて、大勢のプロダクトマネージャーや偉い人たちを知っていた。数か月後に彼女に会った時には、メジャーなニュース会社のデスクヘルパーを始めていた。それから間もなく、チーフプロデューサーとして紛争を扱うチームを率いた。
僕が海外の学校からオファーを貰った時、彼女も一緒に来てくれた。国を出る時、彼女はしこたま泣いた。まるでお母さんのお腹から出てきたばかりの、生まれたての赤ん坊みたいだった。彼女は途方に暮れているように見えたけれど、それは気のせいだった。
彼女は僕を世界に連れ出した。ニューヨークでは美術館に連れて行ってくれたし、たくさんのレストランにも、それからニューヨーカーの編集社にも行った。僕はと言えば、彼女にハグの仕方を教えてあげた。それはまるで炎をつかむようなこと。
僕は彼女が自分のだというフリをしていたに過ぎない。一緒に活躍の場を広げた。彼女と一緒にいると、知的な事への情熱と必要性を強く感じた。
僕は今、ニューヨーカーを読んでいる。こうすることで、デリー、ナイロビ、ロンドン、それとも世界のどこかにいる君と、同じ情報をまたひとつ共有できるという想いが僕を笑顔にさせる。
彼女と一緒に読んだ最後のニューヨーカーを送ります。
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他にも薬物中毒が原因で別れたカップルが使っていた注射器や妻の不倫を知り、妻が大切にしていた家具を壊すときに使った斧、自殺した母の遺書など、シリアスなものもありましたが、どこかクスッと笑えるエピソードも多く、楽しめました。
あとここには、Wifiがあったんだけれど、
Network: Brokenships
Password: just friends
ってのが気が利いて、面白かったな。
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必ず入手すると決めている国旗のワッペンとポストカードを探したり、スーパーに食材の買い出しに行ったり、ビールを飲んだり、同じ部屋の人と話したり、あてもなく散歩したり、次の宿や交通手段の確保をしたりなどして過ごした。
宿の中庭にて。
実は今回の旅で初めて自炊?と呼ばれるものをしてみた。レストランで優雅に食事を楽しむ人々を横目に安いパンを食べたり、パスタを茹でる日々。お金ないもんね。
クロアチア、住み良いな。今まで日本を離れて暮らすとしたらダントツでスペインだったけれど、クロアチアも候補に入れておこう。
ザグレブの夕方
一眼レフの写真のサイズを圧縮するのが面倒だったので、スマホの写真だけです・・・