オススメ映画【ロードムービー/旅がしたくなる映画編】
某ウイルスの影響でしばらく海外旅行は厳しそう。
いや、下手すると数年間は厳しいかもしれない。
海外旅行が生きがいの自分にとって、翼をもがれたような気分の毎日だけど、そんな時はロードムービーで疑似旅をしつつ、しっかりと旅資金を貯めておきましょう。
早速、オススメ映画のロードムービー、旅がしたくなる映画を紹介していきます。
ここで紹介したもの以外でオススメがあれば教えてください。
11位『スパニッシュ・アパートメント/L'AUBERGE ESPAGNOLE/2002/フランス・スペイン』
バルセロナが舞台の映画。ヨーロッパの多国籍な雰囲気やシェアハウスの人間模様が興味深い作品です。
続編の『ロシアン・ドールズ』と『ニューヨークの巴里夫』も併せて、頭を空っぽにして楽しめる映画です。
10位『180°SOUTH/180°SOUTH/2009/アメリカ』
僕の普段着から旅用具までいつも大変お世話になっている大好きなブランド、PatagoniaとThe North Face。
その2つのブランドの創業者が若い頃に旅をした軌跡と、その2人の旅に感化された若者が追体験する様子を追った、アウトドア好きや旅好きには堪らないドキュメンタリー映画。
深夜にまったり観たい映画です。
9位『食べて、祈って、恋をして/Eat Pray Love/2010/アメリカ』
世間の評価は結構低いけど、僕が映画を好きになってから、初めてDVDを買った思い入れのある作品です。
ニューヨークで活躍する女性ジャーナリストが、精神的な満足を求めて、全てを捨てて自分探し旅に出る話。
ニューヨークから、イタリア、インド、そしてバリ島。
どの景色もどのジュリア・ロバーツも美しいです。
まあ、ストーリーはお察しの通りですが、そんなことはこの映画ではどうだっていいんですよね。
8位『マイレージ、マイライフ/Up in the Air/2009/アメリカ』
年間322日も出張するライアン・ビンガムの仕事は、クライアントのリストラ対象者に解雇を通告すること。つまり、プロの"リストラ宣告人"。
『バックパックに入らない人生の荷物は背負わない』がモットーの彼の夢は、1,000万マイルを貯めること。
人を"切る"ことで生きてきた彼が、ある2人の女性との出会いを通じて、徐々に人生における大切なことに気付いていく映画です。
僕がこの映画に感化されて本格的にマイルを貯め始めてから、早3年。相変わらず、マイルを貯めることが生き甲斐です。
7位『GIVEN:ボクが観た世界/Given/2016/アイスランド・アイルランド・アメリカ・イスラエル・オーストラリア・シンガポール・タイ・ニュージーランド・ネパール・ペルー・モロッコ・南アフリカ・フィジー・マーシャル諸島』
世界中でサーフィンをしながら旅を続ける家族を、子供の視点から描いたNETFLIXオリジナルのドキュメンタリー映画。
圧倒的な映像美から放たれる、地球の神秘、生命の彩、人の生き方。
全てを放り投げて、壮大で果てしなく広い地球を旅をしたいと思える作品です。
6位『リトル・ミス・サンシャイン/Littele Miss Sunshine/2006/アメリカ』
全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた9歳のオリーブは、家族のミニバスで審査会場を目指すが、同行するのは問題だらけの家族たち。そんな一家を描いたアカデミー賞4部門にノミネートされたロードムービー。
笑いのセンスもストーリーも、メッセージも完璧。
カッコよく生きる必要なんてない。カッコ悪くてもいいじゃん。
家族のいい所も、悪いところも全てを詰め込んだ宝物のような映画です。
皆でミニバスを押すシーンなんて、ビックバンが起きてから今日までのあらゆる映像作品の中で、3番目くらいには素晴らしいと思ってます。
5位『旅するジーンズと16歳の夏/THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS/2005/アメリカ』
アメリカ・メリーランド州セベスダ。そこで育ったカルメン、ティビー、レーナ、ブリジットは、母親のお腹にいる時から、ずっと苦楽を分かちあってきた大親友。
そんな彼女たちは、16歳の夏、初めて離れ離れに過ごすことになる。彼女たちはその別れの前日、たまたま立ち寄った古着屋で、体形も身長も違う彼女たちの誰が履いてもピッタリなジーンズを見つけた。4人はそのジーンズを友情の証として、順番に着まわす約束をする。4人の夏はその1本のジーンズと共に始まり、彼女たちは、あるかけがいのないものを見つけていく・・・。
ここまで聞くと、「はあ、ありきたりなガールズムービーじゃん、観なくても分かるよ」って思うと思います。
そんな人にこそ観て欲しいんですよね。思春期特有の様々な悩みを抱えながらも、成長していく彼女達の姿にシンプルに感動します。
この映画よりもギリシャのサントリーニ島に行きたくなる映画があったら、連絡ください。それと、この映画のブレイク・ライヴリーとアレクシス・ブレデルよりも美人な女優がいたら、24/7で連絡ください。(笑)
続編の『旅するジーンズと19歳の旅立ち』もオススメです。
4位『星の旅人たち/THE WAY/2010/アメリカ・スペイン』
カリフォルニアで生活をする眼科医のトムは、放浪の旅に出て疎遠になっていた一人息子の訃報を受け取る。息子のダニエルは、サンティアゴ巡礼の途中、ピレネー山脈で嵐に巻き込まれて亡くなったとのことだった。
トムは、亡き息子のバックパックを背負って、息子が成し遂げられなかったサンティアゴ踏破を目指す。
息子とのわだかまり、息子が考えていたこと。自分の人生を見つめ直していくトム。
旅に出る理由は人それぞれで、その価値に大きいも小さいもない。
旅に出たくなることはもちろん、旅の空気感や安らぎすらも心に補充してくれる稀有な映画です。
3位『モーターサイクル・ダイアリーズ/The Motorcycle Diaries/2004/イギリス・アメリカ』
若き日のチェ・ゲバラが南米をバイクで縦断した旅行記を映画化したもの。
彼がなぜ革命家の道に進んだのか。彼はこの旅で何を見つけ、何を感じたのか。
革命を起こすことの善悪はさておき、自分の強い信念を具体的な行動に移すということは、人としてこれ以上魅力的なものはないと素直に思います。
そりゃ、色んなもののアイコンに使われますよね。
僕の大好きなロックバンド、"Rage against the machine"もゲバラをアイコンにしています。
それにしても、南米をバイクで縦断ってロマンに溢れてますよね。旅に出たくてソワソワすること間違いなしです。
ラストシーンの"Chao mi amigo!!"の爽やかさと言ったら、そりゃあもうね。
この映画でガエル・ガルシア・ベルナルのファンになりました。
2位『ナイト・オン・ザ・プラネット/Night on Earth/1991/アメリカ』
ジム・ジャームッシュ監督によるオムニバス映画。
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ。
同じ夜を舞台に、タクシー運転手と乗客の間に起こる5つの出来事を描く。
特に山場もオチもないけれど、ひたすらにオシャレで心地いいんですよね。連休の深夜にまったりお酒でも飲みながら観た日には幸福度MAXです。
映画でウィノナが着ていたTシャツを買うくらい、大好きな映画です。
ちなみに、僕はロス⇒パリ⇒ニューヨーク⇒ローマ⇒ヘルシンキの順で好きです。
1位『イントゥ・ザ・ワイルド/Into the Wild/2007/アメリカ』
今までも、これからも、人生で一番好きな映画。
裕福な家庭に生まれ、大学を優秀な成績で卒業したクリス。
そんな彼がなぜ全てを捨てて、アラスカの荒野に忽然と姿を消したのか。
人生における幸せとは、人生の目的とは何か。
極端に言えば、親に言われたから、周囲がするから、で過ごしていた小中高時代の自分。地元ではそれなりの進学校に何となく合格して、大学受験もそれなりの大学に何となく合格して、みたいな人生を過ごしてきた自分にとって、この映画はすごく刺さったんですよね。
もう少し具体的に書くと、上記のような人生って、端からみれば、すごく幸せなことだと思います。人にも運にも恵まれ、金銭面での制限もなく、勉学で途方もない苦労したわけでもなく、何となく行きたいと思っていた高校や大学に合格して、そこそこの学歴を手に入れて、人生を過ごしている。すごく幸せですよね。
でも、何か足りないんです。
自分なりに色々考えた結果、当時の自分は"自分の幸福の基準"を設けていなかったからなんじゃないかな、と今では思っています。
従って、育ってきた環境や能力はやや異なるものの、かつての自分の姿を、この映画の主人公クリスに重ねることに、そう時間はかかりませんでした。
これが僕がこの映画を人生ベストに挙げる所以です。
僕はこの映画を観てからというものの、自分の人生における"幸せの基準"を整理すること、増やすことを常に意識しています。
それは大学生の時、バックパッカーというものに出会えた自分のように、様々なことを経験して、自分の中の物差しを増やすことも含まれていると思います。
趣味、仕事、それ以外のこと。
他人がどうこう、世間体がどうこうではなく、死ぬ瞬間に自分で自分を誇りに思えるような、幸せだったと心から思えるような、そんな人生を歩みたいですね。
ってな感じで作文になってしまいましたが、この映画の重みは簡単に書き切ることができないので、また改めて記事にできたらなぁと思っています。
トルストイやソローなど数々の有名な思想家から引用される金言も必見です。
皆さんもオススメの旅映画教えてください!
冒頭に書いた通り、旅ができないこの環境下で旅映画は自分の活力そのものなので・・・。
それに、旅と映画と音楽以外の分野で何か"幸福の基準"を探さなければと思う今日この頃です。